ハッピーケアワーカー

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介護福祉士とは?取得メリットとは

 

介護福祉士とは、社会福祉専門職の介護に関する国家資格です。私も特別養護老人ホームに勤務中に取得しました。

介護福祉士の仕事は、介護が必要なお年寄りや障害のある人に対して、スムーズな日常生活が送れるように、食事や入浴、排泄、歩行などの介助や介護者からの相談に応じてアドバイスをしたり、介護者の精神面での支えになったりたりすることが主な仕事です。

 

その他にも、介護福祉士は家族の介護をする方や介護現場で働くヘルパーさんに対して指導やアドバイスをすることも仕事のひとつです。介護の専門知識や技術を伝え、指導する現場のリーダー的存在といえるでしょう。ちなみに、介護福祉士は別名ケアワーカーとも呼ばれています。

また、介護福祉士の上位資格として認定介護福祉士も一般社団法人 認定介護福祉士認証・認定機構により創設され、2018年6月現在で28名の認定介護福祉士が誕生しています。介護業界でキャリアパスをしていきたい方にとっては気になる情報ですね。ただし、認定介護福祉士になるためには、介護福祉士の資格取得をして実務経験を積む必要があります。

介護福祉士の取得メリット

介護福祉士資格は『国家資格』であり、社会的信頼性も高い!

介護福祉士資格は、初任者研修やケアマネジャーと違い、現時点では介護福祉系資格の中で唯一の国家資格です。
国家資格であるため、介護福祉士の資格試験に合格し、登録を行うことで国に認められた介護職であると認められます。 介護についての専門的な技術や知識を有しているということを前提として、雇用側からの見る目も変わってくるでしょう。 そのため、高度な知識や技術を要求されるということを理解しておく必要はありますが、就転職時には有効であり、将来的にも安定した雇用につながることは間違いないでしょう。
また、今後ヘルパーの資格が介護福祉士だけに集約されるという流れも出てきているようですので、介護福祉士資格を取得しておいて損はありません。
住所変更などの届けは必要ですが、一度取得すれば全国どこに行っても通用する一生モノの資格です。

介護福祉士資格を持っていると待遇面にもメリット

何年もヘルパーとして勤めているのに、なかなか待遇が変わらないなんていう方もいらっしゃるのではないでしょうか。介護福祉士資格を持っていることで、待遇面での違いも出てきます。介護事業所(施設)によって違いはありますが、介護福祉士資格取得者と初任者研修修了者の給与を比較してみました。

正社員の場合:
介護福祉士 月給24万円
初任者   月給20万円
別途賞与あり
パート・アルバイト:
介護福祉士 時給1,300円
初任者   時給1,100円
※資格手当込みの表記

上記給与は有料老人ホームでの一例ですが、介護福祉士の資格を持つことで正社員の場合『月4万円(年間で48万円)以上』の差があります。パート・アルバイトの場合は勤務時間にもよりますが、月22日間勤務(8時間/日)で考えれば『月3.5万円(年間で42万円)程』の違いがあります。また、主任・リーダーになるとさらに給与アップもあるでしょう。
同施設でのケアマネ給与(月給28万円)よりも低いですが、既に介護職員として3年以上勤務していて、給与アップやキャリアパスによる待遇面での優遇を希望される方は、資格取得を検討してみるのも良いでしょう。
介護福祉士の有資格者は、介護事業所(施設)から今後さらに求められる人材となっていくことが予想されるため、待遇面での改善があるかもしれません。

介護福祉士は仕事領域の幅が広がる

福祉系の国家資格である介護福祉士は、社会的認知度や専門職としての信頼感も高まりつつある資格です。また、サービス提供責任者・生活相談員・チームリーダーなど事業所で配置が必要な役職では、介護福祉士の有資格者でなければならない場合もあり、そのような時に介護福祉士の資格を持っていることで、ヘルパーとしてのお仕事だけでなく、管理職のお仕事を任されることも考えられます。
仕事領域が広がることは、キャリアアップによる待遇面のアップだけでなく、お仕事に対して違った見方もできるようになり、結果として、一緒に働く仲間や日々関わっている高齢者の方からの信頼も得られるのではないでしょうか。
また、介護福祉士よりも上位資格である「認定介護福祉士」を目指す際にも必要になってくることでしょう。


介護福祉士の資格取得するためには、講座受講料や勉強をする時間はもちろん、資格試験の受験料など、様々な負担がかかることもあります。また、資格取得後には仕事の責任やプレッシャーを感じることもあるかもしれません。
介護のお仕事でのやりがいや向上心を持って仕事をしていきたい、スキルアップ、キャリアアップを目指していきたい方には、資格取得されることをおすすめします。

介護福祉士の仕事内容は?

介護業務以外にヘルパーへの指導や助言なども行う!

介護福祉士の主な仕事内容は、介護業にもあたる直接体に触れて行う『身体介助』、家事全般の手伝いを行う『生活援助』、要介護者の家族に対して家庭介護のアドバイスや介護用具を使う際の指導などがあげられます。また、介護現場で働くヘルパーへの指導や助言をするのも、介護福祉士の大切な仕事となっています。
介護福祉士は職場のチームリーダーとしての役割、介護のスペシャリストとしての期待も大きく、介護業界においても重要な位置づけとなっています。

活躍の場はさまざまなありますが、介護施設特別養護老人ホーム、有料老人ホーム、介護老人保健施設グループホーム介護療養型医療施設サービス付き高齢者向け住宅、デイサービス、デイケアなど)となっています。なかには、訪問介護のお仕事をされている方もいらっしゃるようです。また、介護福祉士養成校などで教員・講師の仕事もあります。

介護福祉士になるには

介護福祉士になるには3つのルートがあります。

介護福祉士になるには、国家試験に合格して介護福祉士の国家資格取得が必要です。資格取得をする方法(ルート)として、介護福祉士実務経験ルート、福祉系高校ルート、養成施設ルートの3つがあります。

介護施設(事業)での介護業務に従事経験がある場合
〇福祉系高校を卒業して取得する場合
介護福祉士養成施設を卒業して取得する場合
(2018年1月試験より受験必須。経過措置あり)

以上3つのルートのいずれかを選ぶ必要がありますが、現在の保有資格、実務経験、卒業学校の種類などによって取得までの道のりは異なります。

働きながら介護福祉士資格を目指すなら『実務経験ルート』

働きながら介護福祉士資格を目指す場合、終日学校に通って学習するのは難しいですよね。実務経験ルートであれば、養成施設などのように長期間通う必要はありません。お持ちの資格にもよりますが、最短1か月半程度の実務者研修を受講修了して実務経験3年以上という条件を満たせば、介護福祉士試験の受験資格を得ることができます。実務経験3年以上という条件はありますが、受講スケジュールもライフスタイルに合わせて選択できますし、かかる費用も養成施設や福祉系高校に通うよりリーズナブルなのでおすすめです。

実務者研修受講を検討される方は、できる限り複数スクールの資料請求をして、パンフレットでもしっかり比較検討してみてください。

 

介護福祉士 国家試験

介護福祉士 受験資格に関する情報

『実務経験ルート』で介護福祉士国家試験を受ける場合には、「実務経験3年以上、かつ実務者研修修了」が必要です。よって、これから介護福祉士の試験を受けようとお考えの方は、未経験者の方であれば3年以上実務経験を積む、実務者研修を修了する必要があります。

らは、『指定の介護福祉士養成施設を卒業することで介護福祉士資格が取得ができる』資格取得ルートについても、受験義務化となっています。
※卒業年度により経過措置あり。
第31回(2019年1月実施)試験以降で受験される方は注意しましょう。

介護福祉士 資格試験内容に関する情報

これから介護福祉士の資格試験を受講される方にとって、試験内容、難易度については気になる情報ですよね。
資格試験に関する情報や内容を把握しておくことで、事前対策はもちろんのこと、合格できる可能性も高まるのではないでしょうか。

試験に合格すれば介護福祉士として働けるの?

介護福祉士として働くには登録申請が必要です。

介護福祉士として業務を行うためには、資格取得後に介護福祉士登録申請が必要です。

【登録手順】
1. 必要書類等を簡易書留で郵送(試験センター宛)
・登録申請書、登録免許税(収入印紙)※
・登録手数料『振替払込受付証明書』※
介護福祉士養成施設等の卒業(修了)証明書
・『戸籍抄本、戸籍の個人事項証明書、本籍地を記載した住民票』いずれか1通
2. 試験センターにて審査・登録簿への登録
3. 登録証の交付


登録免許税:9,000円
登録手数料:3,320円
登録証は、試験センターで受理された後に通常1ヶ月程度(最長で1ヶ月半程度)で郵送にて交付されます。介護福祉士として早く仕事をしたい方は、試験合格通知証が届き次第手続きを済ませるようにしましょう。合格通知書に『登録の手引』が同封されていますので、そちらも確認してみてください。

介護福祉士試験で一発合格を目指すなら

介護福祉士受験対策講座の受講がおすすめです。

介護福祉士の試験勉強は、実務者研修や養成施設などで学習してきた内容の復習をしたり、過去問・テキストを使って独学で進めることも可能です。一方で、スクールでは試験合格を目的とした「受験対策講座」を開講しています。費用負担はありますが、試験合格に向けて抑えるべきポイントや効率的かつ確実な学習方法で進めることができるでしょう。
より確実に合格を目指すのであれば、受講検討されてみるのもよいかもしれませんよ。